タグ:タイヤ交換

久しぶりにサーキット走行会に参加します。

以前の記事ですり減った純正PILELLI P ZERO NEROを交換した記事をアップしました。

タイヤは、トーヨータイヤのPROXES T1Rを履いていますが、そのトレッドを見ると、


20170507_090617809_iOS_R

と、斜めのシェイプが入っており、横剛性はイマイチではないか?という想像がみえてきます。

サーキット専用のタイヤを1セットホイールとして用意し、そこに専用タイヤを組み込む予定でおりました。先般、サーキット専用に16インチの純正ホイールを落札し、16インチタイヤでいろいろ検討を進めていました。

セミスリックタイヤを購入する、という荒技もありますがスタッドレスタイヤを考慮しているためブレンボではなく純正キャリパーですし、そこまでサーキットに予算を掛けようとも思っておりません。
ということで、格安のスポーツタイヤを検討しておりました。

国産ですと、まず筆頭に上がるのが、こちらですね。

  1. ブリヂストン POTENZA RE71R
  2. ヨコハマタイヤ ADVAN Neova AD08
  3. ダンロップ DIREZZA ZⅢ

しかし、この3種は少々ハイグリップ過ぎます。タイムアタックを目標にしておらず、爽快に走りたい私としてはややオーバースペックです。価格も少々オーバースペックです。(1本概ね2万5千円程度:4本10万円、工賃込みで11万円前後)



次に上がってくるのが、各メーカーのいわゆるスポーティータイヤです。

  1. ブリヂストン Adrenalin RE003
  2. ヨコハマタイヤ ADVAN FLEVA V701
  3. ダンロップ DIREZZA DZ102

ただし、値段は1本1万5千円程度、総額6万円程度となりそうです。
普段履いているタイヤよりたかいの?となります。

さらに安さを求めるとなると、近年技術革新めざましいアジアンタイヤです。

  1. ATR SPORT 123S205/40R17
  2. ATR SPORT195/45R16
  3. FEDERAL 595RS-R 205/45R16
  4. NANKANG NS-2R 205/45R16
これらを見ていくと、なかなか良さそうですが特に595RSRとNS-2Rは安いしグリップ力もあるようです。そんな中、価格.comで気になるタイヤを発見します。

ZESTINO

どうも、日本国内で企画開発を行い、中国工場で生産を行っている日本メーカーのようです。HPを見ると様子がつかめてきます。
  • ドリフトを主マーケティングにタイヤプロモーションを行っている
  • D1選手の日々野選手が開発ドライバー
  • ソフトコンパウンドからハードコンパウンドまで幅広く揃えている。
  • UTQGでの併記もされている
かなり好印象です。お金を掛けない主義ですから、ハードコンパウンドで十分。
ACROVA 07Aは驚きの値段です。




1本8000円を切っている!

これは、素晴らしい。アジアンタイヤは軒並みサイドウォールの柔らかさが指摘されているようですが、このタイヤはかなり改善されているようです。(ドリフトのリアタイヤに使うとなると、コントロール性能を高めるためにも剛性は必要でしょう)ということで、矢東タイヤさんに注文をしました。


が・・・・・

思わぬ事態が発生しました。
まさかのメーカーの中国工場で大幅な生産遅延が発生しているとのこと!205/45R16はまさかの納期2ヶ月。ソフトコンパウンドのグレッジ07RRしか用意できないとのこと。
タイヤの価格を抑えるために中国生産を行っているのでしょうが、こんな流通が貧弱だったとは思いませんでした。結局1から検討し直しです。


次回以降のタイヤは、おそらくZESTINOが筆頭になってくることが予想されます。となると、今回はなるべく安くタイヤを仕入れるのが吉。格安タイヤの中でも性能対比で群を抜くコスパの高さを誇るのが、

195/45R16 ATRSPORTS
ATR SPORT 195/45R16 84V XL


です。価格は1本¥4,000でした。

今回は、このタイヤを4本購入し16インチホイールに装着し、走行することとしました。

どんな使用感だったかは、また後日掲載したいと思います。

それにしても、ZESTINOの流通不安には非常に驚きました。2ヶ月のメーカー欠品なんてなかなか聞かないですが、まだまだ流通不安定なんでしょうか。カーショップの格安通販でも有名な平野タイヤさんでも取扱いがありますから、流通させれば安定的に販売もされると思うのですが。このあたりが新興メーカーの辛いところかもしれませんね。

前回のブログ記事で、交換するタイヤ銘柄がトーヨータイヤのPROXES T1Rに決まったことをお伝えしました。

2017/04/26 アバルト595 履き替えタイヤ決定!




20170507_090610836_iOS_R
(がりキズがお恥ずかしい・・・)

交換もすみましたので、さて、早速インプレッションです。

【快適性】
静粛性を加味しない、つまり乗り心地の良さという意味では、16インチのアバルト500を超えたと言えます。しかし、これはタイヤ本来の性能だけでなく、以前ご紹介しました+PPLの存在も非常に大きいです。

+PPLの効果に愕然!アバルト595 乗り心地大幅改善!



特に、段差での衝撃の初期のあたりが丸くなったため、余計にそう感じるのだと思います。

【絶対グリップ】

交換した直後に、国道18号線碓氷峠バイパス下り(横川→軽井沢)の登坂道路を、アクセルべた踏み走行。しかも、前走車はマツダRX-8という絶好の走行機会を得る事ができました。

(動画はYoutubeからリンクさせていただいております。私の車ではありません。)

 

碓氷峠バイパスの登坂では十分すぎるほどです。
アクセル全開からフルブレーキを掛けてカーブに進入。加重をしっかり掛けての高速コーナーでもびくともしません。しかし、タイヤのサイドウォール剛性はP ZERO NEROのほうが高いといえ、コーナー途中でハンドルを切り戻すような事をすると加重が一気に抜けるため、少々怖い思いをすることもありました。高速コーナーを曲がるような際はしっかり加重を掛けるということを意識することが必要かと思います。(といっても、そんなシチュエーションは危険回避でも無いと思いますが。)
なお、サーキット走行の予定はありませんので、今後もサーキット走行でのレビューは行いません。


【静粛性】
直前に、MC後アバルト595コンペとMC前アバルト500にディーラーで、各車とも30分程度試乗をしておりました。その後にタイヤ交換をし走行をしましたので、PIRELLI PZEEO NEROおよび、コンチプレミアムコンタクトと比較をすることができます。
音量は、コンチプレミアムコンタクトとほぼ同等。PZERO NEROよりも静かです。

【高速道路での走行感】
高速道路を交換後400kmほど走行しました。
ノイズはプレミアムスポーツタイヤとしては標準的と思います。ダンピングも適切で、走行に不安を覚えることは全くありません。レーンチェンジも急激なハンドリングを普段行いませんので、十分です。
雨に降られていませんので、ウェットがどの程度かはまだ不明です。




●購入先と交換
今回タイヤそのものはネットで購入し、取り付けはタイヤ交換専門店で行うという方法で交換しました。
ネットでタイヤをかうのは初めてでした。特に心配だったのが、製造年週。長期在庫が来て古いタイヤが来るのでは。と不安もあったのですが、なんと2017年第13週(3月最終週)のタイヤが届きました。
製造ホヤホヤのタイヤでホッと一安心です。

タイヤの交換は、「持込みタイヤ交換専門店 フジサワ」さんにお願いしました。
HPから事前に予約をするとともに、タイヤの配送先を店舗に指定。当日に訪店するというスタイルです。
価格も非常に安いため、交換クオリティもやはり心配なところでしたが、それは杞憂に終わりました。交換も30分弱で終了。交換後に、メーターパネルからタイヤ空気圧リセットを行って完了です。
20170423_084132546_iOS_R

タイヤの交換は、専門性が問われるものですが、ネットの普及により実店舗での販売というのはなかなか難しくなっていくのでは?と感じた次第です。地方では、まだまだタイヤ販売の元売り(特に、ブリヂストンやヨコハマタイヤは地場の有力商社がタイヤの元売りになっている地域が多いのではないかと思います。)と店舗が力を占めており、持込タイヤの交換工賃を高くすることでネット販売タイヤの価格+割増工賃が、自社販売製品+交換工賃よりも高くなるように設定しているケースがほとんどで、その価格差も非常に絶妙なものがあります。
しかし、今後さらに進むであろうネット販売の普及と、特にアジアンタイヤなどの安価なタイヤの性能向上は目を見張るものがあり、メーカーと地場資本が流通を抑えてはいますが、価格下落もそう遠くないのでは無いかと思います。

あわせて、以前もお知らせしたとおり、宇佐美やオートバックスがAmazonと提携し交換工賃を割安に抑えており、こういった流通経路も今後、より安価にタイヤが交換できる手段になると思います。
(ちなみに、オートバックスは日本製の自社ブランドタイヤを販売しており、Amazonタイヤに対抗しています。)

Amazon.co.jpカー用品の交換・取付 ご利用方法(宇佐美)

Amazonで購入した用品の取付・交換サービス(オートバックス)

いかんせん、タイヤは消耗品。できるだけ安く交換したいと考えるのが、普通でしょうし、今後も安く質の高いタイヤの購入を目指していきたいと思います。

20170507_090617809_iOS_R

悩みに悩んでいた純正タイヤの履き替え

Pirelli P ZERO  Nero のいいところは、なんといってもそのグリップ力とカミソリのようなハンドリングレスポンスです。しかし、一方で静粛性や乗り心地は幾分他に譲っていると言えます。


悩みに悩んだ挙げ句、私が優先した機能は先のブログ記事でもコメントしていますが、

アバルト595のスポーツ性能をスポイルしない程度で

1、快適性
2、静粛性
3、高速道路での安定性とウェット性能 

の3つです。(前提条件も含みます)


となりますと、タイヤのカテゴリとしては、プレミアムスポーツのカテゴリから選ぶことになります。

いろいろ調べると、205/40R17のサイズを変更することは難しいという結論になりましたので、このサイズをラインアップしているタイヤは

・ブリヂストン POTENZA S001
・ミシュラン PilotSports3
・DUNLOP  SP SPORT MAXX 050+
・TOYO PROXES T1R
・Goodyear EAGLE F1 ASYMMETRIC 3
・コンチネンタル ContiSportContact 5

ヨコハマV105、ピレリP ZERO、ファルケンAZENIS FK453は、該当サイズ無し。
ピレリP ZERO Neroは、プレミアムスポーツカテゴリではあるが、上級グレードのP ZEROには及んでいないため、今回は候補外。

の、6種類となります。

さて、タイヤは安い買い物ではありません。今回は、少し価格面も検討に入れることにしました。
価格.comでの最安値を比較すると、

安い順番に

PROXES T1R

↓(+¥5,000/本)

PilotSports3

↓(+¥3,500/本)

SP SPORT MAXX 050+

↓(+¥1,000/本)

POTENZA S001

↓(+¥1,400/本)

ContiSportContact 5

↓(+¥6,200/本)

EAGLE F1 ASYMMETRIC 3

となります。
最安値のT1RとASYMMETRIC 3で¥17,000以上の差です。(驚)


ここまでの価格差ですと、断然T1Rが筆頭候補になります。
しかし、トレッドパターンを見る限りだとVシェイプとなっていますので、ハンドリングレスポンスはP ZERO Neroに比べると、低いと言えそうです。しかし、価格.comの口コミを見ると、静粛性の高さと乗り心地の良さは良好と言えそうです。

さて、他の候補に目を向けた時に、価格と釣り合った性能を提供してくれるタイヤがなかなか目に入ってきません。



少し話がそれますが・・・・

いろいろ調べていくと、価格.comでのタイヤレビューでも、特にこの口コミには目を見張るものがあります
また、Pirerri PZERO Neroについても言及されている板が存在しています。その1その2 (両者とも長文ですが、一読の価値は大いにあります) あわせて、欧州プレミアムスポーツの評価も一読の価値ありです。


欧州タイヤメーカーに目を向けると、コンチネンタルは経年劣化での騒音性の増大が非常にネックである(しかし高速道路での直進安定性は目を見張るものがあります)と共に、PS3は耐摩耗性能が高い分経年劣化時の硬化によるノイズ増大の恐れあり(とはいえ、万人受けするタイヤ性能は流石ミシュランです。)と、ネガはあるものの、PS3はコストパフォーマンスは良さそうです。


閑話休題。


当初のタイヤに求める要件のその1が快適性、その2が静粛性です。
となると、コンチネンタルは除外、BSは全体的にタイヤそのものが重いためやや不向き、価格面ではASYMMETRIC 3は除外となると、候補はT1R、PS3、MAXX050+となります。

MAX050+の情報の少なさが困りものですが、T1RとPS3はそれぞれ非常に悩ましい選択です。

日本ではタイヤの絶対評価はあり得ませんが、アメリカではあり得ています。

UTQGを比較すると

PS3
耐摩耗性能 320 耐熱性A 雨天性能AA


T1R
耐摩耗性能 280 耐熱性A 雨天性能AA

と、耐摩耗性能はT1Rが13%低い。

タイヤの性格(諸処のブログ、口コミを元に筆者分析)はそれぞれを一言で言い表すと
PS3「プレミアムスポーツタイヤとして、バランスの取れた優等生」
T1R「乗り心地に軸足を置いたプレミアムスポーツ」
と言えそうです。

ここまで来ると、コスト面(耐摩耗性能差も勘案して)と、当初求める性能を、両者とも満たすのは、TOYOのPROXES T1Rと言えそうです。

ということで、タイヤはPROXES T1Rに決定しました。次回、タイヤ交換や購入直後のレビューを書きたいと思います。

↑このページのトップヘ